2020年規則変更点
タイヤ
 2017年から2019年までのタイヤ供給会社はピレリ。
 スペックは前年の9月1日までにコンストラクションが、12月1日までにコンパウンドが決定され、以降の変更にはチームの70パーセント以上の同意が必要。

<スペック>
 タイヤのトレッド幅はフロントが305ミリ、リヤが405ミリ。直径はドライタイヤが670ミリに、ウエットタイヤが680ミリ。ホイールリムは13インチ。
 サイドウォールには、ドライタイヤには「P ZERO」のブランドロゴが、レインタイヤには、ピレリのコンフォートタイヤのブランドである「Cinturato(チントゥラート)」のロゴが入る。
 タイヤの種別を表すカラーコードは以下のとおりだ。
★ドライタイヤ
 C1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)、C4(ウルトラソフト)、C5(ハイパーソフト)の5種類のコンパウンドが用意されるが、グランプリではタイヤネームとカラーは3つに簡略化され、ノミネートされた3種類が、かたい順にハード、ミディアム、ソフトと呼ばれ、それぞれホワイト、イエロー、レッドでマーキングされる
★レインタイヤ
・ウエット・ウェザー(深溝)−青 
・インターミディエイト(浅溝)−緑 
 ドライタイヤはタイヤが路面と接する部分(トレッド面)のゴム質がもっともやわらかいものがC5(ハイパーソフト)。逆にもっともかたいものがC1(ハード)となる。ゴム質がやわらかいと、温まりが速くグリップはいいが、摩耗が速くなる。反対にかたいとグリップは低いが、摩耗の進行は遅くなりタイヤの寿命が伸びる。
 レインタイヤは雨量によって使い分ける。少し濡れているときはトレッドパターンが淺溝のインターミディエート。雨量が多い場合は溝の深いウエットウェザータイヤが使われる。インターミディエート、ウエットウェザーともワンスペック。

<アロケーション>
 レース週末、各ドライバーには13セットのドライタイヤが与えられる。
 ドライタイヤはコンパウンド(ゴム質)の異なる3種類が持ち込まれる。
 ひとりのドライバーが1レースあたり使用できるドライタイヤは13セット、インターミディエートは4セット、ウエットウェザーは3セット。タイヤ1セットは前二輪、後二輪とも同じスペックのタイヤで構成される。決勝においては、同じスペックであれば、異なるセットを混合させてもよい。
 ヨーロッパのレースでは9週間前に、ヨーロッパ以外のレースでは15週間前に
(i)ノミネートされるコンパウンド
(ii)ピレリが指定する、決勝での使用義務があるマンダトリータイヤの種類(2種類まで)
(iii)Q3タイヤの種類(もっともやわらかいコンパウンドがあてられる)
 が各チームに通達される。
 各チームは、ヨーロッパのレースでは8週間前に、ヨーロッパ以外のレースでは14週間前に、ドライバーが使用するドライタイヤを返答する。その構成は
(i)マンダトリータイヤ2セット(2種類が指定されている場合は、その両方を1セットずつ)
(ii)Q3タイヤ1セット
(iii)ドライバーが選択する10セット
 となる。
 ノミネート期限が7月そしてまたは8月のファクトリーシャットダウン期間と重なる場合は、2週間を超えない範囲で期限が変更される。
 期限までにチームからの返答がなかった場合は、適切と思われるタイヤをFIAが割り当てる。
 ピレリからの申し出により、ドライタイヤが1種類2セット追加供給される場合がある。追加されたタイヤはP1とP2で使用でき、P3の開始前には返却しなければならない。追加供給が行われる場合は、該当レースの開催1週間前までに各チームに通知される。
 P1かP2でウエット宣言が出されたときには、インターミディエートが1セット、追加供給される。この場合、予選開始までに使用ずみのインターミディエート1セットをピレリに返却しなければならない。
 P1、P2でウエット宣言が出されていなくても、P3でウエット宣言が出される可能性が高いと判断された場合、インターミディエートが1セット追加供給される。この場合も、予選開始までに使用ずみのインターミディエート1セットをピレリに返却しなければならない。

<ドライタイヤ13セットの使用規定>
★フリー走行
(i)1セットはP1開始後40分間しか使用することができない。どのセットを対象とするかは、P1開始までに選択する。最初の40分間でセッションが中断した場合は、中断した時間が40分に加算される。P1開始時点でウエット宣言が出されていた場合、インターミディエートないしはウエットで1周より多く周回したドライバーは、該当の1セットをセッションを通じて使用できる。
(ii)さらにP1終了後2時間以内に1セットを返却する。
(iii)P2終了後2時間以内にさらに2セットを返却する。ただし、P1とP2ともにウエット宣言が出されたか、もしくはキャンセルされた場合のみ、セットをP3に持ち越してもよいが、P3終了後2時間以内に返却しなければならない。
(iv)さらに2セットをP3終了後2時間以内に返却する。
 P2と予選の終了後に各ドライバーが残しているタイヤのリストが公表される。
★予選
 Q3に進出したドライバーは、Q3タイヤと同じスペックのタイヤ1セットをQ3終了後3時間半以内に返却する。
★決勝
 Q3に進出したドライバーはQ2で自身最速ラップを記録したタイヤをはいて決勝レースをスタートしなければならない。ただし、ピットレーンスタートとなった場合を除く。
 ウエット宣言が出されない限り、決勝レースではどのドライバーも3種類のうち2種類のドライタイヤを使用しなければならず、うち1つはピレリが指定するマンダトリータイヤでなければならない。違反した場合はレース失格となる。
 決勝が中断され、再スタートが行われなかった場合、2種類のドライタイヤを使用していなかったドライバーには30秒加算のタイムペナルティーが科される。
 降雨のためセーフティーカー先導下でフォーメーションラップが始まるか、もしくは再開される場合、セーフティーカーがピットに戻るまでウエット・ウェザータイヤを使用しなければならない。
 ひとつのセットに異なるスペックのタイヤを混在させることはできず、3周以内に同じスペックのセットに交換しなかった場合、10秒ストップ&ゴーペナルティーの対象となる。
 インターミディエートタイヤ、ウエットウェザータイヤはウエット宣言が出された場合のみ使用可能。