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[新型コロナウィルス禍のホンダ]対策は講じつつもPU開発計画に影響はなし
ホンダ・山本雅史マネージングディレクターとレッドブルチーム代表のクリスチャン・ホーナー。写真は2018年の日本GPの会見時 (C)DPPI
 新型コロナウイルスの影響で2020年シーズンの開幕が遅れ、各チームのファクトリーは春休みの間に21日間のシャットダウンを義務づけられているが、パワーユニットメーカーはこの対象とはなっていない。
 ホンダは開発拠点HRD Sakuraが日本にあり、現地活動拠点並びにERS開発拠点はイギリスのミルトンキーンズにある。スタッフも普段は両国に分かれているが、シーズン開幕を前に序盤戦の出入国制限に備えてレース現場スタッフはイギリスで待機していた。過去14日以内に日本にいた場合、開催国に入国できない恐れがあったからだ。
 しかしオーストラリアGP中止からシーズン序盤戦の延期が決まり、これを受けてホンダはひとまず日本のスタッフを日本に帰国させた。
「バルセロナ合同テストに行ってから日本に戻らずにここに来たり、我々(英国拠点のスタッフ)も日本によってミーティングをしてからここに来る予定だったのをキャンセルして英国に留まったりだとかしています。まぁ今の時代はメールだったりビデオ会議だったりできますから、そういったものを活用しながらHRD Sakuraのメンバーとミーティングをしたりしながらここまで来ました」(ホンダ・田辺豊治テクニカルディレクター)
 「これまでは(現場に来る)スタッフは日本から14日以上ミルトンキーンズで過ごさせて、レースが開催された場合の準備をしてきましたが、ここから先がどうなるかまだ分かりませんから、一旦クリアにしてミルトンキーンズの人間はミルトンキーンズに帰す、日本からイギリス経由でここに来た人は一度日本に帰す。日本に帰る方が望ましい人は日本に戻して、在宅勤務だとか場合によってはホテルでテレワーク勤務するということを徹底してやろうということを浅木・田辺がやっています」(ホンダ・山本雅史マネージングディレクター)
 バルセロナやオーストラリアの現地に赴いたスタッフは、ファクトリーに戻っても14日間は別の場所で作業を行ない、開発陣とは接触しないようにして、万一のことがあった際にもその影響を最小限に留めるべく配慮しているという。例えば、ミルトンキーンズのERS開発部隊などはメインの建屋にあるが、現地スタッフはその建屋内にある自席には戻らず、臨時措置として別棟の作業部屋で隔離期間を過ごすという。
 パワーユニットメーカーとしては、レースが中止になろうと開発は予定通り続けて行くという。ただし、レース数が減る分だけパワーユニットへの負荷は減るため、その余力をいかに振り分けて使うかといった工夫ができることになる。
「基本的な開発計画は特に大きな影響は受けません。ただ使い方に関していうと、1基あたり8戦分で割り振っていた使い方を見直して、レースが減った分だけ美味しいところを色んなところに振り分けながら使うというかたちになりますね。変な言い方ですが、パワーユニットとしては楽になる方向です」