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[深読みNEWS]フェラーリ、ルクレールとの組み合わせにおいて最適のサインツを選択
 フェラーリは12日、セバスチャン・フェッテルとの関係解消を発表。次いで14日にはカルロス・サインツとドライバー契約を結んだことを明らかにした。カバッリーノの未来は弱冠22歳のシャルル・ルクレールとともにあり、フェッテルの離脱は当然の帰結だった。
 マラネロがサインツを選んだのは、ルクレールのチームメイトとして理想的だからに相違ない。
 フェッテルの後釜としてはダニエル・リカルドも有力視されていたが、まもなく31歳の誕生日を迎える彼は、ドライバーズタイトルの獲得という悲願を達成せんとするあまり、チームのバランスを乱すおそれがある。首脳陣の頭には、マックス・フェルスタッペンとともに走るのを嫌ってレッドブルを飛び出した経緯も刻み込まれていることだろう。
 その点、サインツなら、ファクトリーチームの経験もなく、グランプリウィナーでもなく、チームの流儀に従わせやすい。2020年の報酬も800万ドルと、2,000万ドルを手にしているリカルドとくらべ、1,000万ドル以上の節約になる。
 それでいてサインツの場合、まだ25歳ながら出走回数はすでに102戦を数え、マクラーレンではプロジェクトをリードしていた。ガレージではエンジニアと過ごす時間が多く、その技術的貢献への評価は高い。性格は陽気だが控えめで、流暢なイタリア語を話す。トロロッソ時代、フェルスタッペンにひけをとらなかったようにスピードがあり、ミスも少なく、フェラーリにはまさにうってつけのチームプレーヤーと言えよう。
 サインツにとってもセカンドドライバーとしてフェラーリドライバーのキャリアをスタートさせるのは悪い話ではない。2007年はキミ・ライコネンの陰に隠れた存在だったが、2008年、ポジションを逆転したフェリペ・マッサという前例もある。2022年に予定されているテクニカルレギュレーションの抜本的変更も、ルクレールのアドバンテージを打ち消すかもしれない。
 フェラーリとサインツの契約期間は2年と伝えられている。ルクレールとのペアは、1968年のクリス・エイモン(24歳)、ジャッキー・イクス(23歳)以来の若いドライバーラインナップとなる。
 2年前につづいてフェラーリに袖にされたリカルドは、同じ14日、マクラーレンへの移籍が発表されている。契約期間は2年で、報酬に関しては2年3,100万ポンドと大幅減の提示を飲んだとの情報がある。
 新型コロナウイルス禍の影響でマクラーレン グループはきびしい財政状態におかれている。英放送局Skyは、英国政府に1億5,000万ポンドの救済融資を仰ごうとしたものの、ビジネス・エネルギー・産業戦略省にこれを拒絶された、と、英紙「メール」は、本来、他の用途のためにマムタラカトが準備した3億ポンドがパンデミックをしのぐための運転資金に転用された、とそれぞれ報じている。やはりSkyによれば、ウォーキングのヘッドクォーターとヒストリックカーを担保に2億7,500万ポンドの社債を発行する計画も立てられているという。