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[深読みNEWS]フェッテルはF1引退が濃厚
フェッテルの行き場はどんどん埋まっていくばかり。もはや引退は濃厚か? (C)DPPI
 フェラーリ離脱のセバスチャン・フェッテルはF1から引退することが濃厚だ。
 トト・ウォルフは、その獲得を検討するかのような発言を行っているが、むしろルイス・ハミルトンが契約更新交渉にあたって高額報酬を要求することを牽制したものと受けとるのが妥当だ。
 マクラーレンに新天地を求めるとの報道もあったが、これはあくまでダイムラーがファクトリチームの参戦を休止した場合の話(「ダイムラーがカギを握る? フェッテルのキャリア」を参照のこと)。チームの現在の競争力では優勝争いに加わることは困難で、モチベーションを維持することができないだろうし、スタートからフィニッシュまで、はかったように同じラインをキープする正確無比なドライビングも、レースをリードしている時には有効でも、バトルでは功を奏さず、集団に埋没するだろう。しかもウォーキングは、前述のとおり、深刻な運転資金不足にあり、報酬面でも自身を納得させることはできないはずで、こうしたフラストレーションがチームに悪影響をもたらすのは明らかだ。
 同じことはルノーに移籍した場合でも言える。ワールドチャンピオンがミッドフィールドのチームに移籍するのは、趣味で走るキミ・ライコネンのような例もあるとはいえ、成功しないのが常だ。
 ルノーに関しては、フェルナンド・アロンソとチーム復帰の基本的合意に達しているとの噂が流れているが、グループ ルノーは2019年、普通株式に係る当期純損益がリーマンショック以来、10年ぶりに赤字(1億4,100万ユーロ)に転落したところに新型コロナウイルス禍に見舞われている。あるいはこの情報も、ルノー スポールによる、7月にCEOに就任するルカ・ディ・メオに対する、F1活動継続のアピールかもしれない。
 それにしても、シーズンがスタートする前にリードドライバーの移籍が連続して発表されるとは……チームサイドは、まるで2020年シーズンがキャンセルされるものと見込んでいるかのようだ。