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フェラーリ、「急進的」デザインで最大限のダウンフォースを狙う
車体の前傾姿勢が目立つ新車SF1000のサイドビュー (C)Ferrari
 フェラーリによれば、新車SF1000は「急進的」なデザインであり、それは設計コンセプトの重点が変わったことのあらわれだという。
 フェラーリの昨年のマシン「SF90」は、低ドラッグ(空気抵抗)デザインを採用したことで高速サーキットのレースでは優位に立てた反面、高ダウンフォースが要求されるコースでは勝てなかった。チーム代表マッティア・ビノットは、11日火曜日の新車発表会で、今年は別の手段を追求していることを示唆した。
 「確かにレギュレーションは変わっていないので、マシンを完全に変えることは難しい。
 (開発の)出発点は昨年のSF90だが、すべてのコンセプトを可能な限り急進的なものにした」。
 「我々は最高の空力パフォーマンスを目指して、ダウンフォースレベルを最大化しようとしている。そのため、マシン全体、モノコック、パワーユニットレイアウト、ギヤボックスは、より細くスリムな形状となるようにパッケージングされている。それは見た目にも現れていると思う」。
 空力の変更に加えて、フェラーリはサスペンションとパワーユニットにも多くの手をかけたという。ビノットは次のようにつけ加えた。
 「すべてのコンポーネントに取り組んでいる。サスペンションは(設定の)自由度をより高く設計したため、ドライバーの好みやサーキットの特性に合わせてセットアップを調整できる。
 そして軽量化のための努力も続けた。パッケージングだけでなくパワーユニット(PU)にも多大な労力を費やしたが、それはエンジンオイル消費量の50%削減という技術レギュレーションの変化に対応するためで、(PUを構成する)各コンポーネントの改良に取り組んでいる」。
 ビノットはまた、「昨年(のSF90)と見た目は非常によく似ているかもしれないが、まったく違うマシンになったと信じている。設計コンセプトの多くは非常に先進的なものだ」とも述べた。
 ドライバーのセバスチャン・フェッテルは、この新しい車を「信じられないほどの成果」と表現している。
 「少し前にマシンを見る機会があって、昨年の車と直接比較できたんだ。特にパッケージングに関しては、明らかな違いを見つけられるだろうね」とフェッテルは述べた。
 「マシンの後半分はすべてがすごくタイトに収まっているから、その背後にはきっと多くの作業があったんだろうね。それ(車体後部をコンパクトに収めること)はそう簡単なことじゃないからね。それを実現するうまい方法を見つけたんだろう。
 走らせるのが待ちきれないよ。ただ見てるだけよりも運転する方が明らかにエキサイティングだからね」。